Webコラム「 在野研究者のレファレンス・チップス(小林昌樹) 」一覧
- 第11回 レファ協DBの読み方――事案を事例として読み替える
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小林昌樹(図書館情報学研究者) 1 はじめに ■うまく広まらなかったレファレンス業務 帝都東京が焦土と化して3年。アメリカから2人の一流図書館人――クラップさんとブラウンさん――がやってきて、国会図書館【図1】の業務をイ […]…続きを読む
- 第10回 索引の落とし穴を避ける――明治、大正、昭和期本の見出し排列
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■インデックスをちゃんと引けてる? 前職で他の図書館で調べたものを更に調べるという仕事があった。その際、他館や他課で調べたとリストにあるアイテム(レファ本)*でも、これは危な […]…続きを読む
- 第9回 次世代デジタルライブラリーの感想――日本語版Googleブックスの試み
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■はじめに 前回予告では「索引の排列」について取り上げるつもりだったが、なんとびっくりGoogleブックスもどきβ版を日本の国立国会図書館(NDL)が公開したので、ここに紹介したい。こうい […]…続きを読む
- 第8回 回答の手間ヒマを事前に予測する――日本語ドキュバースの三区分
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■主題と時間と空間と ベテランのレファレンス司書は質問を聞いた瞬間に――無意識的にせよ――答えがでるまでのコストや困難さを予測している。これは、経験的に察知できるようになるものだ。もちろん […]…続きを読む
- 第7回 答えから引く法――頼朝の刀の銘は?
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小林昌樹(図書館情報学研究者) 自分は西洋史出身のせいか、日本、それも前近代の歴史モノが苦手である。ただ、幸か不幸か、図書館のレファレンスでは、くずし字の読み解きなどは謝絶してよいことになっており、司書でいる限り古文書読 […]…続きを読む
- 第6回 「として法」――ツールのない調べ物にツールを用意する
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■1ジャンルあたり150冊のレファ本があるけれど 国会図書館のレファレンス室(館内的には専門室と言う)へ行くと体感できるが、いろんなジャンル、主題にいろんなレファ本がすでにある。 私がいた […]…続きを読む
- 第5回 明治期からの新聞記事を「合理的に」ざっと調べる方法
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■新聞紙*自体のこと 幕末明治から新聞紙が作られてきた。図書館にもそれらは備えられたのだが、通常、消耗品として廃棄され、帝国図書館ですら主要紙の保存に留まった。新聞紙の史料としての価値に気 […]…続きを読む
- 第4回 Googleブックスの本当の使い方――日本人が本文検索をするために
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■はじめに 皓星社公式ツイッターで第四回テーマのアンケートを取ったところ、いちばん票をとったのがGoogleブックスの使い方についてだった。「さて困った、あれは役には立つが、立たせるのにコ […]…続きを読む
- 第3回 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ――件名の本当の使い方
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小林昌樹(図書館情報学研究者) ■「未知文献」を見つける方法がある 見たことも、聞いたこともない本を見つけるなんてことはできるだろうか? そんなことはできないからこそ、本好きは毎日、本屋へ寄ったり、図書館の中をぶらついた […]…続きを読む
- 第2回 ネット上で確からしい人物情報を拾うワザ――国営の典拠DBを人名事典として使う
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小林昌樹(図書館情報学研究者) 本を読んでいたり、書きものをしていて困るのは、自分の知らない固有名、とくに人名が出てきた時だろう。織田信長、吉田茂などの超有名人なら、広辞苑や百科事典、人名辞典を引けば出てく […]…続きを読む