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証言 連合赤軍 −7− 革命左派の成立 連合赤軍事件の全体像を残す会 編 定価 952円 +税 革命左派の成立―雪野建作の証言 6号発行のあと、大きな出来事があった。「実録 連合赤軍」の公開である。内外の賞を複数とった力作であり、連合赤軍の同世代だけでなく、若い世代の観客 も多かった。これを契機にして、連綿と続いていた連合赤軍問題への関心がひととき大きな高まりを見せている。 今号では、革命左派の一員として活動した雪野建作氏のインタビューを掲載する。 雪野氏は革命左派の内部でいわば「第二世代」に属しており、草創期の事実は伝聞で知るだけである。 このような制約下にある証言ではあるが、草創期から「政治ゲリラ闘争」を開始した時期に至るまで、これまではいわば「秘儀の世界」に属していた革命左派の 世界を明るみに出す上で一助となるであろう。 (――「はじめに」より一部抜粋) 革命左派の成立―雪野建作の証言 1 2005年11月13日 はじめに/警鐘派の成立/源流はブント/日共古参党員との交流/日本共産党左派神奈川県委員会の結成/革命左派の結成とML派の攻撃/警鐘時代の活動家た ち/「全国配置」の背景と謎 U 2005年12月4日 革左内部の二つの流れ/このグループのどこに惹かれたか V 2006年1月15日 全国配置前後の状況/横浜国立大学の学芸学部名称変更反対闘争 W 2006年2月19日 烈火の闘争を横に見て/ML派との抗争/全国配置の背景/反米愛国行動隊の結成/川島豪独断の9・3、4闘争/「政治ゲリラ闘争」のエスカレート/ダイナ マイトへの飛躍/放棄された学生運動/69年末、ふたたび分裂/「あっ、いらんわ、こんな人たちは」/森恒夫を浮上させた力学/川島豪の独断専行と組織の 追認 『証言』を読んで想起すること(三上治) 1 後退局面でできることは何か/八木証言について思ったこと/「もう武装闘争しかない」/「武装闘争」の現実性 2 マルクス主義のはらむ「権力の病」 3 「共産主義化」を生み出したもの/自己規律という権力―死の恐怖を巡って―/フーコーが対置したもの 4 大学闘争について/マルクス主義を超える可能な方法/大学闘争の流れを内在的に示した川島証言 ●連 合赤軍の全体像を残す会 1987 年、事件の当事者と有志により活動を開始。事件の全体像を記録し、後世に残すことを目的 として、 関係者へのインタビューと記録などを行なってきた。2004 年より「証言」を刊 行。 |
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