蛮語箋

四六判・上製・324頁 定価3,800円+税
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洋学資料文庫1
蛮語箋
杉本つとむ 編著

日本の近代化は明治維新によって
      かえって歪められたのではないか。
江戸幕府の〈富国殖産・厚生〉を明治政府は紙屑のように捨て〈富国強兵〉の道をえらんだ。その歪みは1945年の敗戦、そして現代まで続いているのではないだろうか。
日本の近代化を正当に評価するためには、その原点である洋学を抜きに語れない。本文庫は江戸の文化・学芸さらには近代とは何かを模索するための基本資料を」提供する。

「編者より」
日蘭交流の再発見。
『蛮語箋』は日本人がはじめてヨーロッパ語(阿蘭陀語)を日本語と対訳して公刊した小辞典です。翻訳『解体新書』とは別 に、蘭学者苦心の手作りの記念すべき作品です。
ここに、原本を写真版で再現しました。是非手にとって鎖国のなかの西洋を味読してください。ビールもコーヒもガラスやメスもオランダ語です。現代日本は外来語があふれています。いわばその原点を示す作品が本書です。先人苦心の外国語学習の実際にふれ、日蘭交流400年の年にその意味を再発見してください。

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