食物記

A5判・並製・112頁 定価2,000円+税
ISBN4-7744-0360-1 C0092
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詩集 食物記
西 杉夫 著

プロレタリア詩研究の第一人者である西杉夫の記念すべき第四詩集。食物という鏡に映し出される、戦前から現代までの日本社会の記録。
「マスコミでは過剰と陶酔の食談義があいかわらずさかんだが、むろんわたしの関心はグルメなどにあるのではない。食べるということを通 して見えてくる暮らしのなにかを、いくらかかすめることでもできればとの思いがあるだけだ。食べるなんていうのは、地をはうようなこまごまとしたことがらの集積でしかないが、そんなあたりをうごめいてみるのも、一つの行き方ではあるだろう。」(あとがきより抜粋)

目次

  山の国
  パンの記憶
  雨仲間
  天然物
  発 見
  ノラボウ
  64 歳
  寸 劇
  タンメン
  旅館主N君
  赤の大鍋
  鮮 度 
  空 白
  岬の夏
  生水はのまなかった
  出 立
  大名おろし
2
  三階の床屋
  築後百年
  わたしの大震災
  詩人 押切順三
  止まらない
  羽 化
  跳 ぶ
あとがき


著者略歴
1932年東京都生まれ。早大露文卒。 「新日本詩人」「コスモス」をへて「騒」同人。 日本現代詩人会、新日本文学会、日本社会文学会各会員。

著書
『詩集 原子力』(新日本詩人社、1961年)、『詩集 ビジネスホテル』 (青磁社、1981年)、『詩集 シニア・シチズン』(青蛾書房、1994年)、 『プロレタリア詩の達成と崩壊』(海燕書房、1977年)、『抵抗と表現』 (海燕書房、1992年)

・関連リンク

POETICA IPSENON 現代詩に関するHP
Takemoto Hiroaki Page 明治・大正の詩に関するHP
高知県立文学館 高知県のプロレタリア詩人の紹介
秋田風と土のメッセージ 押切順三の詩「おみなえし」
 
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