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水俣曼荼羅 製作ノート

水俣病は終わっていない。372分の映画が物語る、20年の時と場所。

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『ゆきゆきて、神軍』から三十余年、原一男監督最新作が公開される。撮影15年、編集5年を要した超大作である。
ドキュメンタリーの鬼才は、なぜ、最高裁で原告団が勝訴した後に「水俣」をテーマにしたのか。6時間という長さはなぜ必要なのか。そして、「奥崎謙三」というヒーローのいない時代のドキュメンタリー映画とは……。原一男の新たな代表作『水俣曼荼羅』の舞台裏に迫る。

水俣曼荼羅 公式WEBサイト

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著者 原一男+疾走プロダクション
発売日 2021年12月9日
ページ数 ページ
定価 1,800円(+税)
判型 四六判並製
装幀・造本 つちやかおり
ISBN 978-4-7744-0755-5

目次

はじめに

水俣曼荼羅 採録シナリオ

水俣曼荼羅論 佐藤忠男

原一男監督インタビュー

フィルモグラフィー

原一男[はら・かずお]
1945年6月、山口県宇部市生まれ。東京綜合写真専門学校中退後、養護学校の介助職員を経て72年、小林佐智子と共に疾走プロダクションを設立。同年、『さようならCP』で監督デビュー。74年、『極私的エロス・恋歌1974』を発表。セルフ・ドキュメンタリーの先駆的作品として高い評価を得る。87年、『ゆきゆきて、神軍』を発表。大ヒットし、日本映画監督協会新人賞、ベルリン映画祭カリガリ賞、パリ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリなどを受賞。94年、小説家・井上光晴の虚実に迫る『全身小説家』を発表。キネマ旬報ベストテン日本映画第一位などを獲得。05年、初の劇映画『またの日の知華』を発表。18年、『ニッポン国VS泉南石綿村』を発表。釜山国際映画祭メセナ賞(最優秀ドキュメンタリー)などを受賞。19年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にて、全作品が特集上映された。同年、風狂映画舎を設立し、『れいわ一揆』を発表。2020年、『水俣曼荼羅』を完成させた。
後進の育成にも力を注ぎ、日本映画学校(現・日本映画大学)、早稲田大学、大阪芸術大学などで教鞭をとったほか、私塾「CINEMA塾」「原一男のネットde CINEMA塾」などを不定期に開催。

疾走プロダクション[しっそうプロダクション]
1972年、小林佐智子プロデューサー、原一男監督が設立した映画製作・配給会社。『さようならCP』(72年)、『極私的エロス・恋歌1974』(74年)、『ゆきゆきて、神軍』(87年)、『全身小説家』(94年)、『またの日の知華』(2005年)を製作・公開発表。公開された作品はいずれも高い評価を得ており、ブエノスアイレス、モントリオール、シェフィールド、アムステルダムなど、各地の国際映画祭でレトロスペクティブが開催されている。