皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

なくした「手」を探して ある書家の旅路

事故で両手を失った少女が書家・小畑延子になるまでの軌跡

なくした「手」を探して ある書家の旅路 小畑延子 皓星社

〈この本が紹介されました〉

東京新聞 2018年10月25日

讀賣新聞 2018年10月30日

書道界 第30巻第12号 2018年12月15日

 2019年1・2月号

 

「運は天から舞い降りてきたわけではない。たくさんの人によってもたらされた」と筆者は語る。

「手を包帯したお母さん」「手のない書家」「千本の手」。さまざまに称される中でその人たちと向き合い続けてきた。

書家として、ケースワーカーとして、妻として歩んだ日々の豊かな経験と、数々の出会いの旅路を綴る。

著者 小畑延子
発売日 2018年10月29日
ページ数 256 ページ
定価 2,300円(+税)
判型 四六判仮フランス装
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 9784774406671

目次

手と縁(えにし)の章

母/学校の洗礼/兄の結婚
社会福祉との出会い/里親さがし
孤独と心の扉/海外研修
家族の死/児童福祉の法改正

 

書と画の章

村上翠亭の教え/手のない書家
宇野マサシと出会う/絵と放浪と出会いと

 

清と濁の章

画家との結婚/二人三脚
境涯の書、書の流れ/不夜城の街
原田芳雄と唐十郎/忘れえぬ人
葛藤の日々と根おろし/初めての夫婦展
利行と飛田遊廓/縁と兄の死
四ッ葉のクローバーそして旅の先

イベント

小畑延子(おばた・のぶこ)

1943年生まれ。5歳の時に両手肘10cm下部を切断。ソーシャルワーカーとして働きながら書道を続け日展入選を果たす。

1988年、画家の宇野マサシと結婚。離職後は書家として多くの個展を行い、アート紀元、ギャラリーアビアントなどの画廊にて活躍。

前著は『手はいつ生えてくるの』(バジリコ株式会社)2007年。