皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

シリーズ紙礫1闇市

敗戦後の混乱中、非合法の「闇市」で人々はどのように生き抜いたのか? 「闇市」をめぐる、はじめてのアンソロジー! !

マイク・モラスキー「はじめに」より
本書は皓星社から新たに刊行される『シリーズ 紙礫』の第1巻である。 戦争末期および終戦直後の闇市をめぐる短編小説集としては、初めての試みとなる。 収録されている11篇のうち8篇が1946年から49年の間に発表されているので、 本書は主として終戦直後に書かれた文学作品のアンソロジーだと見なしてよいだろう。 …… とりわけ終戦直後、闇物資なしでは生きていけなかったということは、 老若男女を問わず、誰もが何らかの形で闇市に頼っていたということでもある。 作家達ももちろん例外ではなく、闇市の風景が描かれている作品は少なくない。…… 闇市を描いた本書の作品群はある種の窓のようなもので、その向こう側にある当時の日本社会を、 様々な角度から光で照らして見せてくれるのである。

著者 マイク・モラスキー(編)
発売日 2015年8月21日
ページ数 340 ページ
定価 1,700円(+税)
判型 四六版並製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 9784774406053

目次

はじめに

 

経済流通システム
「貨幣」太宰治
「軍事法廷」耕治人
「裸の捕虜」鄭承博

新時代の象徴
「桜の下にて」平林たい子
「にぎり飯」永井荷風
「日月様」坂口安吾
「浣腸とマリア」野坂昭如

解放区
「訪問客」織田作之助
「蜆(しじみ)」梅崎春生
「野ざらし」石川淳
「蝶々」中里恒子

 

解説――マイク・モラスキー

マイク・モラスキー
1956年米国セントルイス市生まれ。1976年に初来日し、のべ20数年日本滞在。 2013年より早稲田大学国際学術院教授。日本語の著書に、『戦後日本のジャズ文化』 『占領の記憶/記憶の占領』『呑めば、都』
『日本の居酒屋文化』など。 趣味は将棋、尺八、太極拳、落語鑑賞、そして路地裏の赤提灯探索。
本人曰く、「このジジイ臭い趣味群では、ぐんぐん高齢化する日本社会にいくらでも適応できるだろう」。

〈この本が紹介されました〉

読売新聞 2015年9月27日

朝日新聞 2015年10月5日

東京新聞 2015年10月18日

毎日新聞 2015年11月8日

東京人 2015年11月

図書新聞 2015年12月19日