皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

シリーズ紙礫15ゴミ探訪

私たちの社会のもう一つの姿〈ゴミ〉をめぐるアンソロジー

新しいものを作り出し、取り入れながら、私たちは常に何かを捨て、排出している。ゴミは私たちの社会のもう一つの姿である。「シリーズ紙礫(かみつぶて)」第15弾は、屑拾い・屑屋ものに始まり、糞尿譚、瓦礫、ゴミ屋敷、核廃棄物に至るまで、人の生活と切っても切り離せない様々な「ゴミ」のある物語を探訪する。

 

ゴミは私たちと私たち社会の脱ぎ捨てた履歴であり、黙殺されがちな半身である。描かれたゴミを読むことによって、私たちと私たちの社会のもう一つの姿──捨て去り、目を閉じ、忘れ去ろうとした姿が浮かび上がってくる。(日比嘉高解説「ゴミの文学史 序説」より)

 

不快感を自覚しつつも、我々は恐る恐る読み進め、想像の中でゴミに接近してみる方がよい。我々はゴミにまつわる物語を想像することで、原初的な喜びや欲望解放の記憶に触れ、自身も少しだけ陶酔することができるだろう。(熊谷昭宏解説「求められ嫌われる、曖昧で気になるものたち」より)

 

 

編者 熊谷昭宏 日比嘉高
発売日 2021年11月30日
ページ数 288 ページ
定価 2,000円(+税)
判型 四六判並製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 978-4-7744-0754-8

目次

川路柳虹 「塵溜」

幸田露伴 「ウッチャリ拾い」

田山花袋 「女の髪」

稲垣足穂 「WC」

和木清三郎「屑屋」

中西悟堂 「虐殺されし首都」

KMS  「屑屋」

夢野久作 「塵」

埴原一亟 「塵埃」

永井荷風 「掘割の散歩」

岡本 潤 「消える焦土」

廣津和郎 「浮浪者と野良犬」

関根 弘 「ゴミ箱の火事」

中村文則 「ゴミ屋敷」

津島佑子 「半減期を祝って」

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日比嘉高解説「ゴミの文学史 序説」

熊谷昭宏解説「求められ嫌われる、曖昧で気になるものたち」