皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

【新シリーズ刊行記念イベント】『学校では教えてくれない性の話』第2回

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○からだを知ろう! 一緒に考えよう!

僕たちのからだはどうしてこんなかたちなの?

私たちはどうやって生まれてきたの?

「女の子だから大人しくしなさい」って言われるのはなぜ?

「いのち」ってどこにあるんだろう?

 

近年、若年層の妊娠、人工妊娠中絶、性感染症の拡大が社会問題となっています。10代人工妊娠中絶の割合はいまだ高止まりしており、その背景にはネットなどに情報が氾濫する一方で、学習機会の不足から子どもたちに性交に伴う妊娠や性感染症の正しい知識がないという状況があります。

今回は【学校では教えてくれない】シリーズのうち「性教育」をテーマに挙げ、全3回を公開収録の形ですすめてまいります。イベントでは性教育を人権教育と位置付け、以下の3つのねらいに沿って「科学的にからだのしくみを学ぶこと」「力強く生きる自信をつけること」、そしてそこから「他者を思いやり、尊重すること」を考えます。

 

・科学的に身体のしくみを知ることで自己肯定感をもたせ、自分を大切にする気持ちを育てる

・いろいろな関係性の中で、自分をどう生かしていくかを考え、他の人を大切にする気持ちを育てる

・自分の将来を見据えながら、おとなとして賢明な選択ができる力を付ける

 

お話しいただくのは、公立中学校の保健体育科教員として、30年以上包括的性教育の実践を積み重ねてきた樋上典子さん。樋上さんは特別支援学校での生徒の性被害をきっかけに、性教育の必要性を痛感。以降、「性教育に踏み込むことは子どもにとって不適切だ」などというバッシングを受けながらも、「からだを知ることは自分を守ること」という理念を掲げ、精力的にこのテーマに取り組んできました。

 

○イベント予定(全3回)

・第1回 7/16(土) 日本の性教育と多様な性【終了】

・第2回 8/7(日) あなたの誕生と大人になるからだ

・第3回 9/4(日) 人間の性~心地よく生きるために〜

 

第2回は、受精から出産までのメカニズムを、実際の動画などを見ながら科学的に学びます。また、射精や月経、妊娠の仕組みについて、皆さんは正しく説明できますか? 今回の授業で扱う内容について中学生へ実際に聞いてみると、全問正解率は実に2%だと樋上さんは言います。「性感染症の予防」「予期せぬ妊娠の防止」そして「性的虐待の回避」は正しい知識なくしてはあり得ないのです。

イベントは、実際に中学生への授業で用いられているプログラムをぎゅっと凝縮した構成でお送りします。もちろん気になる回のみの参加でもOK! また、前回のイベントも聞いてみたい! という方に向け、終了した回のアーカイブも販売しております。第1回は、文科省の定める性教育の「はどめ規定」の実情(例えば避妊具については教えるのに、「性交」そのものについて話すのは何故かNG!)や、4つの要素からなる性のグラデーション、そして私たちがついつい使ってしまいがちな「普通」という枠組みを考え直しました。

 

○こんな方に聞いてほしい!

「赤ちゃんはどうやってできるの?」「友だちはこう言っていたけど本当かな?」など性やからだ、こころについて疑問をもっているお子様、「性教育といっても、子どもに何を教えてよいか分からない」という親御さん、「性の知識について不安や疑問が残っている……」という方。子どもから大人まで、分かりやすく聞いていただけるイベントです。特に親子でのご参加大歓迎! 中学生以下は半額にてご参加いただけます。

 

○概要

日時:〈第2回〉 2022/8/7(日) 18時半開場/19時開演

会場Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:大人1500円/中学生以下500円(会場参加、オンライン参加とも)

対象年齢:小学校高学年程度から大人まで

参加をご希望の方はこちらよりお申し込みください。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

 

○登壇者プロフィール

樋上典子(ひがみ・のりこ)

1958年、東京生まれ、都立養護学校(現特別支援学校)9年、足立区内の中学校で30年、保健体育科教員として勤務。性教育の必要性を感じ、目の前の子どもたちに35年間実践。大学の研究者らとプログラムを組んで包括的性教育実践を行っている。現在は関東学院大学非常勤として学生に性の学びを届け、中学校時間講師として勤務。

今秋、4年間かけて研究者らと創り上げた「実践 包括的性教育」(エイデル研究所)を刊行予定。