エピソードと遺跡をめぐる 朝鮮科学史
日本史との対比や人物・遺物によって語られる、朝鮮科学史唯一の通史
科学史を通して、もう一つの「朝鮮の物語」を描きたい。(著者)
医学・暦学・印刷術・製鉄・製陶……。
朝鮮半島の科学技術なしに、日本の発展はありえなかった。
日本史との対比や人物・遺物によって語られる、朝鮮科学史の唯一の通史。
ドラマの背景の理解や、現地探訪のガイドブックとしても好適。
著者 | 任正爀 |
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発売日 | 2012/6/25 |
ページ数 | 328 ページ |
定価 | 2,800円(+税) |
判型 | 四六判並製 |
ISBN | 9784774404721 |
目次
まえがき
第一章――朝鮮科学史の曙
〈第一節〉古朝鮮から高句麗へ
〈第二節〉広開土王とその時代―高句麗の科学技術―
〈第三節〉渡来人とキトラ古墳―古代朝・日科学技術交流の一断面―
第二章――朝鮮科学史の勃興
〈第一節〉武寧王とその時代―百済の科学技術―
〈第二節〉慶州の科学文化遺産
〈第三節〉ローマ文化王国と海東盛国
〈第四節〉民族的科学の形成―高麗の科学技術―
第三章――朝鮮科学史の隆盛
〈第一節〉朝鮮王朝文化の幕開け
〈第二節〉世宗とその時代
〈第三節〉測雨器と気象学
〈第四節〉ハングルの創製と死六臣
〈第五節〉中世末期の科学文化
〈第六節〉東洋的自然観と徐敬徳の宇宙論
〈第七節〉許浚と『東医宝鑑』
〈第八節〉壬辰倭乱と朝・日の科学技術
第四章――朝鮮科学史の成熟
〈第一節〉近世科学史の特徴
〈第二節〉学としての実学
第五章――朝鮮科学史の近代
〈第一節〉開化派による近代化の模索と挫折
〈第二節〉近代的変化と伝統科学
あとがき
任正爀(イム・ジョンヒョク)
1955年生まれ。
1978年、朝鮮大学理学部物理学科卒業。1985年、東京都立大学大学院物理学研究科博士課程修了。現在、朝鮮大学校理工学部教授。理学博士。