皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

大正アナキストの夢 渡辺政太郎とその時代

大正期を支えたアナキスト・「北風」渡辺政太郎の人生を辿る

渡辺政太郎(1873-1918)は、堺利彦、幸徳秋水と同世代、後輩格の大杉栄、荒畑寒村らとも苦楽をともにした大正期の社会運動家でアナキスト。本書は、注目を浴びる彼らの活動を陰で献身的に支えた政太郎の生涯と、彼が生きた時代を活写する本格的評伝。理想社会の実現に向けて社会主義運動や労働運動に関わる人々を暖かく支援し、貧苦のなかで「地の塩」のような生涯を送った政太郎夫妻の生き方を通して、現代における社会主義やアナキズムの意味を問い直す名著の新装版。1992年・土筆社刊の初版に、映画監督・瀬々敬久による解説と、人名索引を収載。

著者 多田茂治
発売日 2021年10月22日
ページ数 224 ページ
定価 2,000円(+税)
判型 四六判並製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 978-4-7744-0751-7

多田茂治(ただ・しげはる)

1928年、福岡県小郡市生まれ。九州大学経済学部卒業。在学中『九州文学』『新日本文学会』に参加。新聞記者、週刊誌編集者を経て文筆業。主に日本近現代史にかかわるノンフィクション、伝記を執筆。
著書に『グラバー家の最期―日英のはざまで』(葦書房)、『内なるシベリア抑留体験―石原吉郎・鹿野武一・菅季治の戦後史』(社会思想社、のち文元社)、『夢野一族―杉山家三代の軌跡』(三一書房)、『石原吉郎「昭和」の旅』(作品社)、『満洲・重い鎖―牛島春子の昭和史』(弦書房)、『夢野久作と杉山一族』(同)など。2004年、『夢野久作読本』(弦書房)で、第57回日本推理作家協会賞(評論の部)を受賞。2020年5月没。