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証言 連合赤軍 −8− 棺を覆いて 連合赤軍事件の全体像を残す会 編 定価 952円 +税 棺を覆いて―永田洋子を送る会 参加の呼びかけ(抄) 死刑判決を受け、拘置されていた永田さんが病死しました。ここ5年ほどはほとんど意識のない寝たきりの状態だったということです。 あの悲惨な連合赤軍の破局に対して森恒夫とともに責任を追う永田洋子の死に直面して、私たちは複雑な感慨を禁じえません。連合赤軍指導部が仲間たちに対し て行ったことを思うとき、決して許せないという感情が湧き上がってきます。 (中略)永田洋子は亡くなりましたが、連合赤軍問題は以前として深い闇と多くの疑問をはらんだまま、私たちの前に横たわっています。 「棺を覆いて事定まる」と言われます。私たちはその死に直面して、永田洋子について少し客観的な視点から眺められるようになったのではないかと思います。 永田洋子を送るに際して、故人と縁のあった人達の話に、耳を傾けたいと思います。ささやかな会をもち、永田洋子と若くして亡くなった仲間たちに、花を手向 けたいと思います。 (――「永田洋子を送る会参加の呼びかけ」より一部抜粋) 棺を覆いて――永田洋子を送る会 参加のよびかけ 最後の闘いを生きた永田さん(秋田一惠弁護士)/せめて言葉を(植垣康博)/責任(前澤虎義)/初対面で感じた危うさ(大津卓滋弁護士)/控訴審判決の 日に着た白いツーピース(藤森研)/自らに問うべき、連合赤軍以降の責任(鈴木邦夫)/いまだ明らかにされていない革左系の歴史(山中幸男)/お小言の一 つでも欲しかった(山本直樹)/どんな革命でも、一人一人愛を語ったり、セックスがあった(高須基仁)/大いなる悔恨とともに(大谷恭子弁護士)/坂口に 託された総括(中村寛三)/獄中メッセージ(吉野雅邦)/永田洋子さんの病死(瀬戸内寂聴)/「連合赤軍事件の全体像を残す会」のあいさつ とてもうれしい日/重信房子 ●連 合赤軍の全体像を残す会 1987 年、事件の当事者と有志により活動を開始。事件の全体像を記録し、後世に残すことを目的 として、 関係者へのインタビューと記録などを行なってきた。2004 年より「証言」を刊 行。 |
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