千年紀文学叢書4 過去への責任と文学

A5判・並製・198頁 定価2,800円+税
2003年8月発行
ISBN4-7744-0361-X C0395
装丁 藤林省三
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千年紀文学叢書4
過去への責任と文学

千年紀文学の会 編

つねに時代に対峙し思考する千年紀文学叢書
文学は、言葉は、時代や社会に対してどのような責任を持ちうるのか。
その「道」を是正する力はあるのか。


 目次
報告 ― 文学シンポジウム ― 「9・11」以後の文学と倫理 …… 原 仁司

■特集 * 9・11以後の文学と倫理
現代思想と文学 ― 九・一一以後の文学と思想 …… 綾目広治
文学と倫理 ― シンポジウム「『9・11』以後の文学と倫理」を終えて …… 原 仁司
目取真俊における〈記憶〉の問題 ― 「9・11」と沖縄の文学 …… 幸田国広
9・11事件とキッチュな「国民的」熱狂 …… 小畑 精和
「9・11」以後の文学と倫理 ― 二つのグラウンド・ゼロから …… 小林孝吉
ニューヨークの塔の崩壊とバベルの塔 …… 高良留美子

■詩
石の人へ …… 新井豊美
言語表象のシステム/縛/裸語 …… 伊東聖子
くるぶしのふかい湖 …… 森川雅美
死の記憶 よみがえる生命へ …… 松居りゅうじ
詩三編 焼け跡4/―焼け跡5/焼け跡6 …… 李承淳

■評論
記憶させる装置 …… 宇波彰
記憶と歴史 ―― 認識の問題をめぐって …… 綾目広治
樋口一葉『にごりえ』を読む …… 高良留美子
〈顔〉をめぐる 闘争―― 柳美里『石に泳ぐ魚』試論 …… 幸田国広

■小説
最後の航海 …… 朴重鎬
インド洋を越えて(続) …… 中村凉三

■エッセイ
山寺断章 僧侶三景 …… 日野範之

■短歌
窓辺に合歓の花咲けり …… 後藤秀彦

■連載
埴谷雄高『死霊』論(四) 死と悪魔をめぐる対話 ― 二章「《死の理論》」 …… 小林孝吉

あとがき …… 幸田国広

 
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