手紙

A5判・上製・324頁 定価2,700円+税
2004年11月発行
ISBN4-7744-0374-1 C 0395
装丁 藤巻亮一
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私の履歴書――「らい予防法」を超えて
西村時夫著


2003年10月。それは突然やってきた――。
肺がんで余命半年から1年の診断を受ける。それから西村さんは本書を書きはじめた。
それまで務めていた駿河療養所入所者自治会の会長を、2004年1月に辞任。入退院を繰り返しながらの推敲。本書の完成を待たず、10月2日永眠。享年62。
「私の歩んだ人生の一端が見えれば、……また、私自身の人生を、隠す必要はまったくないという『自覚』も、そこには同時に込めた」と、幼少期からの写 真40点を収録。


駿河療養所の西村さんの真骨頂は、「らい予防法」廃止の時に発揮された。「らい予防法」の廃止と引き換えに、国が犯した過去の犯罪を闇に葬ろうとした厚生労働省に対し、「新しい法律ができても、過去の我々が受けた苛酷な状態の損失の補償というものは留保させていただきたい」と言い放ったのだ。
本書は、このように差別偏見と闘い抜いた「元患者」の貴重な自分史である。
ハンセン病問題対策協議会統一交渉団事務局長 弁護士 安原幸彦




目次

発刊によせて    小沢隆一

第一部 私の自叙伝
 青少年時代の軌跡
 辛酸の療養生活と売店委託業務
 二十四年間の役員活動
 予防法改正運動と法廃止
 専用道路全面更新
 機関誌と会報
 第二センターの更改築

第二部 裁判和解までの闘い
 はじめに
 「ハンセン」訴訟への全療協の対応
 ハンセン病謝罪国倍裁判――傍聴と報告集会に参加して
 控訴阻止の闘い
 司法和解の最終意見陳述

第三部 中国ハンセン病回復者との交流
 第五回国際尊厳の日の集いに参加して
 中国・雲南省のハンセン病回復者村と療養所を訪問して
 第四部 講演会の記録
 隔離から共生へ
 静岡県東部保育士協会睦会講演
 ハンセン病問題は、今

 あとがき


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