2003.3.3 No.44
■■■■■■■■■■■■■ 皓星社通信 ■■■■■■■■■■■■■■■

                       発行所 株式会社 皓星社
                       編集長    佐藤 健太
                   mailto:kenta@libro-koseisha.co.jp
                    http://www.libro-koseisha.co.jp

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●読者の皆様へお願い

●ドキュメンタリー映画『熊笹の遺言』上映!

●編集後記

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●読者の皆様へお願い

すでに先の皓星社通信43号にてお知らせしましたが、2月19・20日(水・木)
に、NHK教育にて小社のハンセン病文学全集に関する特集が放映されました。
ご覧になっていただけましたでしょうか?

ETV2003「シリーズ加賀乙彦 ハンセン病 文学者との対話」(全2回) 
●放映日…2月19日(水)・20日(木)午後10時〜10時45分
○19日…第1回 命を全うするために(出演/沢田五郎) 
○20日…第2回 社会復帰と厚い壁(出演/風見治)

ご覧になった方も、また見逃してしまった方も、NHKにアンコールのリクエス
トをお願いします。リクエストのフォームは下記のアドレスからです。
お手数ですが、ぜひ。

☆NHKあなたのアンコール(リクエストのページ)
     ↓     ↓     ↓
http://www.nhk.or.jp/encore/write.html

◆『ハンセン病文学全集』(第1期・全10巻)
編集委員 大岡 信/大谷藤郎/加賀乙彦/鶴見俊輔(五十音順)
各巻定価4,800円+税(分売可)

鶴見俊輔責任編集 第4巻<記録・随筆>は今月中旬刊行予定です。

☆ハンセン病文学全集編集室
http://www.libro-koseisha.co.jp/top17/main17.html


新刊のお知らせです。

◆増補改訂版 点字と共に<ハンセン病叢書>
金 夏日(キム・ハイル)著
四六判・上製・256頁 定価2,500円+税 装丁 藤巻亮一
ISBN4-7744-0355-5 C0095 3月12日発売!

指紋押す指の無ければ外国人登録証にわが指紋なし(金夏日)
ハンセン病療養所に在園すること60年、盲目の在日朝鮮人歌人による珠玉の随
筆集。新たに随筆10編を加えた待望の増補改訂版。徐京植氏推薦!!


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●ドキュメンタリー映画『熊笹の遺言』上映!

 3月5日(水)午後4時から、栗生楽泉園を舞台にしたドキュメンタリー映画
『熊笹の遺言』が上映されます。日本映画学校の卒業制作作品ですので、今回
見逃すと次に見るチャンスは少ないかもしれません。小社の書籍でお馴染みの
浅井あいさん、谺雄二さん、鈴木時治さんの3人が主人公です。

 お時間のある方は、ぜひ足をお運びください。

○第15回日本映画学校卒業制作上映会・『熊笹の遺言』(VTR60分)
[日時] 3月5日(水)午後4時から5時まで(予定) 入場無料
[場所]富士写真フィルム東京本社ホール(地図)
http://www.fujifilm.co.jp/map/tokyo.html

『熊笹の遺言』
製作 原 一男
技術アドバイザー 浜口文幸/録音アドバイザー 栗林豊彦/編集アドバイザ
ー 小林佐智子/音楽 松本頼人/プロデューサー・編集 原田芙有子/撮影
 剣持文則/録音 大池正芳
監督・編集 今田哲史

協力 栗生楽泉園・ハンセン病を支援しともに生きる会・金沢市立伏見台小学
校・勤医会東葛看護専門学校・ハンセン病回復者と故郷新潟を結ぶ会

製作・著作 日本映画学校

[作品解説]

 2001年、熊本地裁で開かれたハンセン病違憲国家国賠訴訟。過去に国が行っ
てきたハンセン病者に対する90年以上に及んだ強制隔離政策は誤りであり、人
権侵害に当たることが認められた。その後政府が控訴を断念し、この政策に
よって生み出された差別、偏見と闘ってきた元ハンセン病の原告団は全面勝訴
を勝ち取った。

 群馬県草津町にある国立療養所栗生楽泉園。平均年齢74歳を超えたハンセン
病の元患者さん方が今もなお256人暮らしているが、高齢のため在園者は年々
減っていく一方である。

 そして現在も帰る場所がなく、本名を名乗ることもできないままほとんどの
人がこの療養所で一生を終えようとしている。

[物語]

 群馬県草津町にある国立療養所、栗生楽泉園。

 先の裁判を勝訴に導いたリーダー的存在であり、この園で暮らす谺雄二さん
は、療養所を誰もが利用することのできる総合医療福祉施設にする為、現在様
々な活動に取り組んでいる。この療養所を人々が自由に出入りすることのでき
る開かれた場所にし、園で生活する仲間と共にこの療養所に居ながらにして社
会復帰したいと考えたからだ。しかし一方では、この療養所を出て社会生活を
送りたい、その思いが今でも彼の心の中に捨てきれずにある。彼には帰りたく
ても帰れない場所がある。それは彼が産まれてから発病するまで暮らしていた
東京界隈の下町、足立区。彼は今、自分の原点を見つめるために故郷へと向か
った。

 故郷金沢を離れこの地にきた浅井あいさんは、64年の間連れ添ってきた夫に
4年前に先立たれた。盲目であるあいさんは夫の影を肌で感じながら日々を送
っている。そんな中、裁判後の金沢の里帰りで盲目の少年と出会う。その時か
ら2人の文通が始まった。それから約半年後、少年はあいさんに会う為に楽泉
園に向かう。あいさんの胸には期待と不安が入り交じる。

 50年ほど前から絵画を描いている鈴木時治さん。両手には筆を握る指がなく、
視力もほとんどない。死ぬまで絵を描き続けたい、そして自分が死んだら故郷
前橋を流れる利根川に散骨して欲しい。そう願う彼が今、少女の絵を胸に抱き
利根川に向かう。その絵に描かれている少女はかつてこの療養所で自殺した彼
の末の妹の姿であった。

 裁判の勝訴から約1年、長い間隔離生活を送ってきた彼らはどのように社会
と向き合っていくのだろうか。

☆日本映画学校
http://www.eiga.ac.jp/ja_2002.htm

☆詩・谺 雄二/写真・趙 根在『詩と写真 ライは長い旅だから』
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb911.html

☆浅井あい 著『歌集とエッセイ 心ひたすら』
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1027.html

☆鈴木時治画集 生きるあかし
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1028.html

☆鈴木時治アートギャラリー
http://www.libro-koseisha.co.jp/TOP-Tokiji/tokiji.html

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●編集後記

ETV2003、とてもいい番組になりました。私、放映日はいずれも他の版元と飲
んでいたので、録画して見ました。沢田五郎さん、風見治さん、お二人の魅力
が十分伝わってくるものでした。翌日、楽泉園の沢田さんにお電話したところ、
しきりと照れておりました。

インフォメーションした『熊笹の遺言』の今田さんたちとは、昨年谺さん宅で
知り合いになりました。その日、谺さんにお酒をご馳走になり、カラオケに行
き、深夜に園の宿泊所に帰ったのも懐かしい思い出です。その後、浅井あいさ
んの出版記念会で撮影にきた今田さんたちと再会、また酒を飲んだのでした。
なかなかの好青年の集まりで、どんな作品に仕上がったのか楽しみです。

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