2003.2.16 No.43
■■■■■■■■■■■■■ 皓星社通信 ■■■■■■■■■■■■■■■

                                        発行所 株式会社 皓星社
                                        編集長    佐藤 健太
                       info@libro-koseisha.co.jp
                             http://www.libro-koseisha.co.jp

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●2月19・20日、NHK教育『ETV2003』にてハンセン病文学特集!

●群馬県立土屋文明記念文学館にて「ハンセン病文学展」開催!

●新刊・近刊のお知らせ(ハンセン病文学全集第4巻ほか)

●編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●2月19・20日、NHK教育『ETV2003』にてハンセン病文学特集!

2月19・20日(水・木)に、午後10時から二夜連続で特集が放映されることと
なりました。特集名は「加賀乙彦 ハンセン病文学者との対話」。
出演は加賀乙彦(「小説」責任編集委員)。沢田五郎(栗生楽泉園)、風見治
(星塚敬愛園)の3氏です。皆さま、ぜひぜひご覧ください。願わくば再放送
の希望も出していただけると嬉しいです……。
番組表および詳細は以下をクリック。
     ↓     ↓     ↓
☆番組詳細(NHK ETV特集)
http://www.nhk.or.jp/etv21c/week/2003/02_4/week.html#2

☆第1回 沢田五郎(番組表)
http://www.nhk.or.jp/hensei/ch3/20030219/main_18-24.html

☆第2回 風見治(番組表)
http://www.nhk.or.jp/hensei/ch3/20030220/main_18-24.html

☆沢田五郎「泥えびす」「青蛙物語」(第1巻収録)
「沢田五郎の文章は、一種の戯文調で、読む人にとっては軽い語りとも思われ
るだろうが、ユーモラスな味わいと風変わりな人物を描き出す筆力で、私は引
きつけられた。」(加賀乙彦 第1巻解説より)

沢田さんは1930年群馬県生まれ。10歳で発病し、翌年栗生楽泉園に入所。55年
に失明。51年から作歌をはじめ『その木は這わず』(皓星社、1989)、『まな
うらの銀河』(新日本歌人協会)、『夜のほととぎす』(生活ジャーナル、
2002)など著作多数。

◆とがなくてしす――草津重監房の記録
沢田五郎 著
四六判・上製・224頁 定価1,800円+税
     ↓     ↓     ↓
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1021.html

☆風見 治「鼻の周辺」「不毛台地」「不在の街」「絆影」(第2巻収録)
「『鼻の周辺』は、造鼻手術を受けた話である。……鼻を顔につけた人間の心
理が、ゴーゴリ風の滑稽な書き方ではなく、むしろ、ハンセン病にかかった人
の切実な願望の成就として、一直線に描かれている。……小説書きとしての風
見治の才能はもっと知られていいと私は思う」(加賀乙彦 第2巻解説より)

風見さんは1932年長崎県生まれ。1943年発病、国民学校5年2学期で中退。自宅
療養の後、1952年菊池恵楓園に入所。1962年星塚敬愛園に移る。「火山地帯」
同人。1978年第7回南日本文学賞、1986年第17回九州芸術祭文学賞最優秀作受
賞。著書に『鼻の周辺』(海鳥社、1996)、『季・時どき』(海鳥社、2002)
がある。

◆『ハンセン病文学全集』(第1期・全10巻)
編集委員 大岡 信/大谷藤郎/加賀乙彦/鶴見俊輔(五十音順)
A5判上製・第1巻 480頁/第2巻 510頁
各巻定価4,800円+税(分売可)

☆ハンセン病文学全集編集室
http://www.libro-koseisha.co.jp/top17/main17.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●群馬県立土屋文明記念文学館にて「ハンセン病文学展」開催!

2月22日(土)〜3月23日の間、群馬県昭和庁舎(旧県庁舎)特別展示室にて「ハ
ンセン病文学展――栗生楽泉園(草津)の文学者たち――」が開催されます。
小社の書籍(品切れも含む)も多数展示される。全国13園ある療養所の中でも
栗生楽泉園は文芸活動が盛んな園で、その歴史を知ることのできる初の画期的
な企画です。

企画ご担当の学芸員・田口信孝さんにお聞きしたところ、村越化石(俳句)の
初期句集からウチの本まで、できるかぎり初版本を集めたという。残念なのは
自筆原稿が発見されなかったことだそうだ。手が不自由であったり盲目の人が
多いため、自筆原稿そのものが数多く存在しないという厳しい現実が背景にあ
る。いわゆる文学展としては困難な企画であったろうが、田口さんや楽泉園の
方々の尽力により充実した展示になっているものと思う。とくに群馬県在住の
方はぜひ足をお運びください。

☆ハンセン病文学展<群馬県立土屋文明記念文学館
http://www.bungaku.pref.gunma.jp/event/tokubetu22.html

なお同館にて2月16日(日)〜4月6日(日)にかけて開催される特別展「群馬の
俳人」に、村越化石、浅香甲陽(いずれも楽泉園)らも入っているそうです。

☆群馬の俳人<群馬県立土屋文明記念文学館
http://www.bungaku.pref.gunma.jp/event/tokubetu21.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●近刊・新刊のお知らせ(ハンセン病文学全集第4巻ほか)

◆増補改訂版 点字と共に<ハンセン病叢書>【近刊】
金 夏日(キム・ハイル)著
四六判・上製・256頁 定価2,500円+税 装丁 藤巻亮一
ISBN4-7744-0355-5 C0095

指紋押す指の無ければ外国人登録証にわが指紋なし(金夏日)
ハンセン病療養所に在園すること60年、盲目の在日朝鮮人歌人による珠玉の随
筆集。新たに随筆10編を加えた待望の増補改訂版。徐京植氏推薦!!

指も視力も皮膚感覚すらも奪われた人。/故郷も家族も名前すらも奪われた
人。/ありとあらゆるものを奪い尽くされた果てに、/その人の言葉がゆっく
りと放つ、/ああ、なんと柔和な光――/奇跡のような言葉の光が私たちを恥
じ入らせ、/私たちを励ます……    (徐京植氏推薦の言葉、オビより) 

◆『ハンセン病文学全集』第4巻(記録・随筆)【近刊】
鶴見俊輔 責任編集
A5判上製 約800頁(予定) 定価4,800円+税

お待たせいたしました!ハンセン病療養所の貴重な<証言>として残る膨大な
文章を「記録1」「記録2」「随筆」の3章に分け収録。今回はボリュームも最
大と思われる大作です。

☆収録作品(あくまで一部です)
【記録1】
藤本とし「地面の底がぬけたんです」/島田尺草「一握の藁を求めつつ」
「『檪の花』巻末記」/明石海人「明石病院時代の手記」「明石病院時代の
日記」「病中日記」「歌日記」/北條民雄「重病室日記」「続重病室日記」

【記録2】
古川時夫「あとがき」/崔南龍「黴」/安述蓮「永い道」/林乙龍「不自由
寮」/具南順「一人の女」/権裕有「若い人」/朴学信「遠い記憶」/
金玉先「収容所で」/李成城「韓国人と蔑まれて」/厳ニ峯「強制収用」/
張徳順「正子の死」/卞春子「二十三歳」/姜裕賛「ぼくの収支簿から」/
川野順「母国訪問記」/吉田美枝子「蓮井三佐男のこと」

【随筆】
川野順「渦の中に」/旗順子「十九歳」/長沢志津夫「退園の日に」/福家
孝志「正男ちゃんと僕」/重見一雄「遍路」/飯倉峰次「いばら」/水田広
「奉仕作業」/宮島俊夫「金看板」/千葉修「長島八景」/和公梵字「声」
/香山末子「入園した頃の思い出」「大好きな先生」/光岡芳枝「病室点描」
/高杉美智子「杖の探検」/津田せつ子「紅いけし」「兄と北條さんと」/
明石海人「粉河寺」/北條民雄「猫料理」/甲斐八郎「父の遺産」政石蒙
「寮父の手帖」/朴湘錫「病棟雑感」/李洛奎「私の歩んだ八十年」/金夏日
「点字ハングル」/藤本とし「くだける」「福音」/本田稔「墓標を抱く草花」
/島田等「「治る」かなしみ」/島比呂志「マミの引越」ほか
======================================================================

◆吹雪と細雨――北條民雄・いのちの旅【新刊】
清原 工 著
四六判・上製・268頁 定価2,600円+税 装丁 山崎 登
ISBN4-7744-0328-8 C 0095

「いのちの初夜」によって昭和の文壇に衝撃的なデビューを果たしたハンセン
病作家・北條民雄。夭折した作家の足跡を丹念に辿り、「いのちの原郷」を探
る長編評論。紀行文学としても秀逸な一冊。
2月1日 週刊読書人(きどのりこ氏、児童文学)、2月2日 日経新聞(短評)
2月2日 東京新聞に書評(和田博文氏、近代文学)が出ました。
     ↓     ↓     ↓
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1012.html


◆島村静雨全作品集 全三巻<ハンセン病叢書>【新刊】
島村静雨 著(長島愛生園)
四六判・上製 装丁 藤巻亮一
定価4,900円+税(全3巻函セット、分売も可)
函セット ISBN4-7744-0354-7 C 0095

第一巻には『冬の旅』(橘香社、1955年)と『狂った季節の中で』(橘香社、
1955年)を収録。第二巻、第三巻には、生前の著者の構想の跡がみられる作品
集の原稿を収めた。第三巻には散文も5篇収録。

第一巻 初期詩集  184頁 定価1,500円+税 ISBN4-7744-0351-2 C 0095
第二巻 遺稿詩集1 296頁 定価1,800円+税 ISBN4-7744-0352-0 C 0095
第三巻 遺稿詩集2 216頁 定価1,600円+税 ISBN4-7744-0353-9 C 0095
     ↓     ↓     ↓
http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1029.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●編集後記

2月9日、ジュンク堂書店池袋本店7Fに谷川俊太郎書店がオープン。『ハンセン
病文学全集』第1〜3巻まで置いてあります。書店の方の話だと、来店者はみな
ゆっくり棚を見ているそうです。全集も手に取ってくれるといいなあ。
     ↓     ↓     ↓
☆谷川俊太郎書店<ジュンク堂書店
http://www.junkudo.co.jp/0301tanigawa.html

『<コンパッション>は可能か?』が昨年11月に影書房から刊行されました。
この本はあまり話題にならなかったようだが、344冊におよぶ“〈コンパッシ
ョン(共感共苦)〉を育むブックガイド”がとても充実している。教科書問題、
水俣病、ハンセン病、在日、沖縄、アイヌ、アウシュビッツ、パレスチナ等な
ど広い視野から選定。小社の書籍では『ライは長い旅だから』『点字と共に』
が紹介されています。

☆『<コンパッション>は可能か? 歴史認識と教科書問題を考える』
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=31054392

☆影書房ホームページ
http://www.kageshobo.co.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●ご登録・解除はこちらから↓
http://www.libro-koseisha.co.jp/mail/link01.html (ご登録)
http://www.libro-koseisha.co.jp/mail/link02.html (解除)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは転送歓迎です。記事の引用・転載も自由ですが、社外の
筆者の著作権は執筆者にあります。著作権者の権利を損なわないようご配慮く
ださい。

■■■■■■■■■■■■■ 皓星社通信 ■■■■■■■■■■■■■■■
                                2003.2.16 No.43