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長澤延子全詩集

没後70年、17歳で夭折した女性詩人の全詩業が明らかになる。

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友よ 

 私が死んだからとて墓參りなんかに来ないでくれ ーー」

1932年、長澤延子は絹織物と養蚕の町、群馬県桐生に生まれた。4歳で母と死別、読書と思索の日々の中で死への欲求は少しずつ育つ。1949年高等女学校卒業後、詩と手記を清書した5冊のノートを親友・高橋瑛子に托す。同年6月1日、服毒。17歳だった。

本書はこの詩人の現存する全ての詩、手記を掲載する。延子の詩は、『海』(1965年、私家版)、『友よ、私が死んだからとて』(1968年、天声出版)など、これまでに多くのアンソロジーが組まれ、その度に大きな反響を読んできた。没後70年を迎えた今年、その濃密な詩業の全てが明らかになる。

著者・編者 福島泰樹(編)
発売日 2019年11月末
ページ数 800 ページ
価格 9,000円(+税)
版型 A5判上製
装幀・造本 間村俊一
カバー写真・
イラスト
布提供:新井淳一
ISBN 9784774406251

目次

第一部 『海 長澤延子遺稿集』
Ⅰ 一四才の詩集より/Ⅱ 一五才の詩集より/Ⅲ 一六才の詩集より/Ⅳ 一七才の詩集より/Ⅴ 手記より/あとがき
栞 長澤延子遺稿集「海」について●
若くして死をえらんだ女性詩人のことを 久保田正文/若き魂の告白 下山嘉一朗/ノコさんのこと 塩谷成子/バスケットボールとノコさん 高村瑛子/十七年ののちに 新井淳一/ひとこと 長沢弘夫

第二部 長澤延子全作品――直筆原稿より
詩集ノート「A」「B」「Note book」
十五才の詩集
短歌三首(無題)/白雲/うた/短歌二十八首/わかれ/幻の十二階―おぼろな物語ヨリ/折鶴/寂寥/冬/若さ/おどろき
十六才の詩集
慕情/物語/果実/黑い星/うた/困惑/喪失/うき雲/雲
十七才の詩集
離愁/Fに/深夜の葡萄/追想/※短歌三首/わだち/ヴェニス断想/短歌三首(無題)/白い玩具/告白/ニッポン/旗/黄昏/乳房/別離/風車/ひととき/悲鳴/海綿/旅程/宿り木/招待/ランプ/鎮魂歌/悲鳴/白いランプ/「死」に至る病/光/浸食/舞踏会/饗宴/ロバ/ヨット/オーケストラ/愛らしい人に/招待/営業方針/海/みれん/めぐり/市場/コント葦/白晝/岐点/トリロ/生誕/殺害/宴/造物主/サケビ/歴史/客人/日記/アカツキ/齡/ヨル/女/玩具/足音/未開花
十八才の詩集
墓標/ハタ/ウタゴエ/挽歌Ⅰ/挽歌Ⅱ/出発/墓標/ハタ/ウタゴエ/挽歌Ⅰ/挽歌Ⅱ/出発/挽歌Ⅲ/旅立ち/樂章/便箋/散歩/默火/褐色の女/さる内部にて/淚/顏/聖歌/テロリスト/恋/滅亡/手記/みち/マンドリン/カード/いたみ/年と月/帰路/都会/復活祭/十字路/都会/美しき市/距離/被告/鏡面/太陽/渇望/出来事/昇華/牧鐘/コップ/捧げ持つ者/星屑/唖娘/午後/白衣

手記
遺稿  寄稿日誌
詩集ノート未収録詩と異稿

解題 クリハラ冉
解説 福島泰樹
特別寄稿 新井淳一、澤地久枝

長澤延子年譜