皓星社(こうせいしゃ)図書出版とデータベース

植民地支配と教育学

教育学はなぜ植民地支配を肯定したのか

大東亜共栄圏期、教育学者たちを植民地支配へ導いた「躓きの石」は何だったのか。

戦後においてなお検討されずにきたこの問題に切りこみ、思想的根拠を問う。

植民地教育史研究で、教育学の反省とあるべき姿を追究し続けてきた著者の論文を一冊にまとめた。

著者・編者 佐藤広美
発売日 2018年10月10日
ページ数 360 ページ
価格 3,800円(+税)
版型 A5版上製
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 9784774406640

佐藤広美(さとう・ひろみ)
1954年北海道夕張に生まれ。1988年に東京都立大学大学院博士課程単位取得。現在、東京家政学院大学教授・博士(教育学)・日本植民地教育史研究会代表・教育科学研究会副委員長。

著書に『総力戦体制と教育科学』『興亜教育』全8 巻『21 世紀の教育をひらく 日本近現代教育史に学ぶ』『戦後日本の教育と教育学』『教育勅語を読んだことのないあなたへ』

目次

自序

 

第一部 教育学は植民地支配にどう関わったのか

〈第一章〉大東亜教育論とは何か ――アジア太平洋戦争下の教育学を考える

〈第二章〉大東亜共栄圏と日本教育学

〈第三章〉大東亜共栄圏と『興亜教育』

〈第四章〉植民地教育支配と「モラルの相克」

〈第五章〉誰が植民地教育を批判したのか――矢内原忠雄の「同化主義」批判

〈第六章〉教育の植民地支配責任を問う――小沢有作を手がかりに

 

第二部 植民地教育と私たちのいま――日本植民地教育史研究会とのかかわりから

〈第一章〉日本植民地教育史研究の蓄積と課題

〈第二章〉植民地支配責任は語られなかった――『新しい歴史教科書』批判

〈第三章〉植民地教育支配と天皇制

〈第四章〉国定国語教科書と植民地

〈第五章〉植民地と新教育

〈第六章〉植民地教育と「近代化」

〈第七章〉気になる言葉 化育

〈第八章〉植民地教科書研究のおもしろさ

〈補〉どうしてですか、小沢先生─―小沢有作先生追悼

 

第三部 植民地教育史研究に学ぶ――書評より

〈佐藤由美著〉『植民地教育政策の研究〔朝鮮・一九〇五―一九一一〕』

〈百瀬侑子著〉『知っておきたい戦争の歴史――日本占領下インドネシアの教育』

〈白取道博著〉『満蒙開拓青少年義勇軍史研究』

〈國分麻里著〉『植民地期朝鮮の歴史教育 「朝鮮事歴」の教授をめぐって』

〈駒込武・川村肇・奈須恵子編〉『戦時下学問の統制と動員 日本諸学振興委員会の研究』

〈安川寿之輔著〉『福沢諭吉のアジア認識』

〈久保田貢著〉『知っていますか? 日本の戦争』

 

おわりに

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