タイトル | : Re^4: 初版と第二刷との差違、Re: 正誤表追加など |
投稿日 | : 2005/05/09(Mon) 19:05 |
投稿者 | : 原島峰子@皓星社 |
参照先 | : http://www.libro-koseisha.co.jp/shifugo/shifugo-seigo.html |
森さん
いやいや、昨日は思いがけず出くわして(笑)しまって楽しかったです。
本日、改訂表を更新しましたので、ご指摘について追加レスを。
> 「改訂表」にも二箇所誤記があります。
> 「163 脚注(263)・12行目 」は正しくは「166 脚注(264)・12行目 」です。
> また「192 〇九二 乱歩書簡・5行目 」の訂正後を「森下氏から巳に」としてありますが正しくは「森下氏から已に」でせう。「已(すで)」は「巳(み)」ではないので。
↑ご指摘のとおり、改訂表に反映させいていただきました。
> > 「改訂表」に漏れてゐる誤植では、とりあへず四點。
> 66〜67頁脚注(八六)所引の「前田河広一郎氏に」は、促音「つ」が小書きにしてない所や「云はれる」とある所などを見ると假名遣は原文通り改めずに引用してゐるやうですが、「であろうとも」「のであろう」「考え方」「という様な」「そうかと」「という考え」「思うもの」等が新かな方式です。初出『新青年』誌を確認してゐませんが、まさか原文ママではありますまい。それとも新かなに改めて引用するつもりが促音と「云はれる」とだけを直し漏らしたのですか。いづれかに統一すべきです。
> 90頁脚注(一三二)に所引の正史書翰も舊假名遣ですが、その正史書翰中に更に引用された「西田さんからのハガキ」は、「なのであろう」「あるのだろう」と新かな方式です。「あらう」にすべきでせう。それともこれも原文ママですか。
すみません、来週、返答いたします。
> 226頁脚注(四〇八)所引の喜多村緑郎日記、「かういう事」とあるのは「かういふ事」の誤寫ですか、原文ママですか。
原文確認しました。「かういふ事」が正しいです。
> V 人名索引「ほ」の「本位田準一」の項、「65」とあるは「165」が正しいやうです。
↑その通りです。
> > 疑問箇所。263頁脚注(四八一)の文末、「男色を意味する「いわつつじ」は、おそらく、「言わづ通じる忍ぶ恋」を表すものと考えられる」とありますが、「言はず」が正しかるべき所を「言わづ」と表記するのは、無理がありませんか。それともこれはその方面の通説なのですか。岩躑躅の假名遣は「いはつつじ」ですから「いはず(不言)」に通じさせるのは古來和歌にも見られることのやうですが、否定の「ず」を「づ」と誤記するのはなんぼ假名遣に無頓着な昔の人でも犯しにくい間違ひだと思ひます。とにかく、正しい假名遣は「言はず」だし新かな表記なら「言わず」、いづれかにすべき所でせう。
こちらも来週、追って返答いたします。
> 「改訂表」に漏れてゐる誤植を三點、一應、追加報告しておきます。
> > 298頁13行目 『行き詰ま』 → 『行き詰り』
ご指摘の通り、修正。
> > 300頁9行目 しまはうぢゃ → しまはうぢや
これは、スミマセン。第二版で修正済みです(改訂表のモレでした)。
> > 番外一 乱歩書簡 昭和四年四月三日
> (小酒井久枝宛改造社・高平始書簡)
> 一枚目最終行 変わりかた → 変りかた
ご指摘の通りです。
やや煩雑なレスになってしまい恐縮ですが、ご指摘ありがとうございました。