『子不語の夢』は、推理作家協会賞の、評論その他の部門の候補作に選ばれました。選考委員会は５月２４日とのことです。
理想を基準にすれば、不十分な点も目立つ作品です。しかしそれぞれの時点での不十分さもきちんと公開し、読者の方たちとともによりよいテキストを作っていくところに、より遙かな理想を求めたいというのが私たちの姿勢であり、ノミネートはありがたくお受け致します。そしてこのページを御覧の皆様にも共同作業へのお願いと感謝をこめて、ご報告申し上げる次第です。

５月２４日、選考委員会が開かれ、結果の連絡を受けました。『子不語の夢』は、落選です。残念な結果で、応援して下さった皆様には申し訳ない次第ですが、しかし賞の当落とは関係なく、今後とも、よりよいテキストを目指してゆきたいと存じます。いっそうのご批判ご教導を賜りますようお願い申し上げます。

『オール読物』７月号に、推理作家協会賞の選考委員による選評が掲載されましたので、ご報告致します。その評価軸と、私たちの目指すものとは、やや方向を異にしており、従って必ずしも『子不語の夢』の方法に関して再反省すべきとは受け止めておりません。しかし、もとより協会および日本の文学に対して責任を持つ方たちの評であり、その見識には敬意を捧げますし、ていねいに読んで戴いた事には感謝の気持ちばかりです。